大手銀行で本支店間の振込みを24時間即時決済する動きが具体化してきました。これまで翌営業日扱いになっていた振込みが、すぐに受取人口座に入金されるようになります。2018年には全国銀行協会が新システムを稼働することもあり、地銀などにも広がる可能性が大きいです。
三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行が2017年1月20日にサービスの開始を発表しました。三菱東京UFJ銀行は2月12日、三井住友銀行は4月10日からスタートします。現在、2行平日夜間や休日の振込みは相手先口座への入金が翌営業日扱いとなっています。
まず、2行は本支店間の取引を対象にサービスを開始します。これまでは翌日以降の取り扱い時間帯での取引も24時間・365日、受取人の口座に振込まれ、利便性が高まります。
三菱東京UFJ銀行では同行ATM、コンビニATM、三菱東京UFJダイレクトでのATM取引で先行、法人向けネットバンキングでは2017年2月14日からの開始。三井住友銀行は本支店のATM、イーネットATM・ローソンATMといったコンビニATM、インターネットバンキングのSMBCダイレクトで申込んだ振込み手続きが手続き後、即時に相手先に入金されます。土日祝日も例外ではありません。
振込の24時間対応は既に15年4月から、りそなホールディングスがグループ3行の口座間で実施しています。みずほ銀行でも導入準備を進めています。
全国銀行協会は18年後半から異なる銀行間の振込に24時間・365日対応できる方針を示しています。新システムの利用や振込時間は各金融機関の判断によりますが、同協会の調査では9割以上が新システムの利用で振込時間の延長以降を示しています。7割以上が休日対応、5割以上が平日の24時間対応に前向きです。インターネット上の仮想硬貨ビットコインの台頭もあり、今後、24時間即時決済の流れは止まりそうにありません。